5-ALAについては、細胞の代謝状態やミトコンドリア機能、エピゲノム環境に関わる可能性が研究されています。現在の研究の段階では、5-ALAがHDAC阻害剤と同様の方向でエピゲノム異常を整える可能性があること、ただし糖尿病の「完治」を目的とした治験は今後改めて必要であることが判明してきています。

ただし、現時点で5-ALAを「確立されたHDAC阻害剤」と断定するのは適切ではありません。糖尿病マウスで完全寛解を示した研究では、HDAC阻害剤としてジビノスタットが使われています。5-ALAについては、HDAC阻害剤そのものというより、HDAC阻害剤に近い方向で細胞の異常な状態を整える可能性がある候補として説明をしています。

したがって、一般の方向けには「5-ALAは、糖尿病幹細胞やHDAC阻害剤による根本治療研究と関連して、より安全性に配慮した新しい治療候補として研究されています」と表現している状態です。