糖尿病についての新しい理解

糖尿病完治研究 — 血糖値の先にある、根本治療への挑戦
糖尿病の治療では、これまで「血糖値を下げること」が中心でした。食事、運動、薬、インスリンなどによって血糖値をコントロールすることは、とても大切です。しかし、血糖値が一時的に良くなっても、糖尿病そのものが完全に治ったとは言えない場合があります。なぜなら、体の中に「糖尿病の状態を続けてしまう原因」が残っている可能性があるからです。
私たちは、その原因の一つとして「糖尿病幹細胞」という特殊な細胞に注目しています。これは、糖尿病の状態を体の中に残してしまう可能性がある細胞です。我々の研究では、血糖値コントロールと5ALA(HDAC阻害剤)で糖尿病を完治できないかと研究を進めています。

糖尿病とは?
何十年もの間、糖尿病は一生付き合う病気だと考えられてきました。
しかし、もしその根本原因から病気そのものを取り除くことができるとしたらどうでしょうか。
糖尿病幹細胞の発見と新たな治療アプローチ
糖尿病とは、血液の中の糖、つまり血糖値が高い状態が続く病気です。血糖値が高い状態が長く続くと、血管、神経、腎臓、目、心臓などに負担がかかり、さまざまな合併症につながることがあります。現在の糖尿病治療では、食事療法、運動療法、薬、インスリンなどによって血糖値を管理することが基本です。しかし、血糖値を下げることは大切である一方で、それだけでは糖尿病の本当の原因を取り除けない可能性があります。
私たちのチームは、骨髄の中に潜む異常な細胞の存在を発見しました。これは、血糖値がコントロールされた後も、糖尿病の状態を体の中に残し続けてしまう可能性がある細胞です。私たちはこの細胞を「糖尿病幹細胞」と呼んでいます。いわば、糖尿病を体の中で生き延びさせる“見えない敵”のような存在です。静かに臓器を傷つけ、糖尿病や合併症を続かせる原因の一つになっている可能性があります。Biozipcode社の研究紹介でも、糖尿病幹細胞は、血糖値が正常化した後も残り、糖尿病や合併症を維持する細胞として説明されています。
この考え方をもとに、私たちは「糖尿病は血糖値を下げるだけでなく、病気を続かせる細胞そのものに向き合う必要がある」と考えています。実際に、2023年に発表された研究では、インスリンで血糖値を整えながら、HDAC阻害剤という薬を一時的に使うことで、治療を終了した後も正常な血糖値が保たれる結果が報告されました。これは、糖尿病を単なる血糖値の病気ではなく、細胞に残った“病気の記憶”のようなものとして考える新しい研究です。


5ALAと糖尿病幹細胞
5-ALAは、私たちの体の中にも存在する成分で、ミトコンドリアという「細胞の発電所」でエネルギーを作る働きに関わっています。糖尿病では、このエネルギー代謝の乱れが重要だと考えられており、5-ALAと鉄を組み合わせた研究では、2型糖尿病患者でHbA1cや血糖に関する改善が報告されています。
さらに、5-ALAには、糖尿病幹細胞に関わる異常な細胞の働きを調整し、HDAC阻害剤のように働く可能性も考えられています。つまり5-ALAは、単に血糖値を下げるだけでなく、糖尿病を根本から改善する治療につながる候補として、今後さらに研究されるべき重要な成分です。
私たちの使命は、症状を一時的に抑えるだけの治療ではなく、糖尿病そのものを根本から改善する新しい治療法を開発することです。もし糖尿病幹細胞の働きを抑えたり、体内から取り除いたりすることができれば、糖尿病だけでなく、腎臓、血管、神経、目などに起こる重い合併症に対しても、新しい治療の道が開ける可能性があります。
現時点では、現時点では、糖尿病に対する5ALAの影響について、治験が完了するまで公式に発表できません。(パラオやUAE等で治験を実施します)。しかし、5-ALA、糖尿病幹細胞、HDAC阻害剤の研究を組み合わせることで、糖尿病を「一生付き合う病気」から「根本改善を目指せる病気」へ変えていくことを、私たちは目指しています。
現在、進めていること
FDAでの認可を目指した治験の実施
糖尿病の診断検査キット
これまで、糖尿病の診断は血糖値の測定に依存しており、決定的な検査法は存在しませんでした。しかし、「糖尿病幹細胞の発見」により、末梢血中にそれらの存在を検出するコンパニオン診断検査が可能になりました。これは、糖尿病幹細胞のBiozipcode™を用いることで、従来の血一滴の血液で検出が可能になります。
糖尿病の治療法
研究により、異常な造血幹細胞(「糖尿病幹細胞」)が膵島の再生を妨げ、糖尿病を治りにくくしていることが明らかになりました。動物の実験では、インスリンとHDAC阻害剤を組み合わせることで、これらの糖尿病幹細胞を除去することに成功し、ヒトの臨床研究を世界各国で進めています。
完全に副作用のない
私たちは、特定の細胞にのみ薬剤を届ける革新的なシステム(Biozipcode™)を開発しています。日本の郵便番号の仕組みに着想を得た7桁のアミノ酸配列を用いることで、標的となる細胞を正確に狙い撃ちし、副作用を最小限に抑えながら、治療効果を最大化します。
治験の実施
基礎研究から臨床試験、そして規制当局の承認に至るまでには、複数の段階があります。私たちの目標は、この治療を一部の高額な自由診療にとどめるのではなく、世界中で保険適用され、誰もが利用できる医薬品として届けることです。
Biozipcode™
次世代型ドラッグデリバリーシステムの構築
私たちは、Biozipcode技術を用いて、糖尿病およびその合併症を根本から治すまったく新しい治療法を開発しています。この画期的なアプローチにより、副作用を起こさないことを目指した、糖尿病治療における革新的なソリューションを提供します。

Biozipcode™:標的型ドラッグデリバリーシステム
現在の経口薬や注射薬は、標的細胞だけでなく、すべての細胞に作用してしまいます。Biozipcodeは、日本の郵便番号の仕組みにならい、標的となる細胞に固有の7桁のアミノ酸配列を割り当てることで、この課題を解決します。
20種類のアミノ酸を用いることで、13億通りもの固有コードを生成できます。標的細胞だけが認識する特定のコードを薬剤キャリアに付与することで、血管や脳脊髄液を介して、薬剤を狙った細胞のみに届けることが可能になります。
このシステムにより、副作用を最小限に抑えつつ治療効果を高め、将来的な幅広い医療応用を目指しています。
5-ALA
生命の起源
5-ALA(5-アミノレブリン酸)は、約36億年前から存在している天然由来のアミノ酸です。ヒトや植物のミトコンドリアにおいて、エネルギー産生に欠かせない重要な役割を担っています。

5-ALAと血糖値
5-ALAと鉄を併用して摂取することで血糖値を下げる効果があるかを検証した研究があります。12週間の試験では、血糖値が高めの参加者において、5-ALAと鉄の摂取後に血糖値の改善が確認されました。特に、摂取量が多い人ほど、より良好な血糖コントロールが見られました。これらの結果から、5-ALAは糖尿病予防に対する新たなアプローチとしての可能性が示唆されています。
5-ALAは、ミトコンドリアで働く“ヘム”を作る材料です。ヘムは、血液中のヘモグロビンだけでなく、ミトコンドリアの電子伝達系にも関わります。つまり5-ALAは、細胞の発電所であるミトコンドリアの働き、糖代謝、酸化ストレス、炎症制御などに関係する成分として研究されています。

NMNと5-ALAの違い
ミトコンドリアを“動かすスイッチ”と“燃料をつくる材料”
NMNと5-ALAは、どちらも「細胞のエネルギー」や「ミトコンドリア」に関係する成分として注目されています。ただし、働き方は大きく違います。NMNは、細胞の中でエネルギー代謝や修復に関わるNAD+という物質を増やす材料として知られています。簡単に言えば、NMNはミトコンドリアを元気に働かせるための“スイッチ”や“調整役”に近い存在です。
一方、5-ALAは、ミトコンドリアがエネルギーを作るうえで重要な「ヘム」という物質の材料になります。ヘムは、体の中で酸素を運ぶだけでなく、ミトコンドリアの中でエネルギーを生み出す仕組みにも深く関わっています。つまり5-ALAは、ミトコンドリアを単に刺激するというより、ミトコンドリアが実際にエネルギーを作るために必要な“ガソリンの材料”のようなものです。
たとえるなら、NMNは車のエンジンを調整して動きやすくする整備士のような存在で、5-ALAはそのエンジンを動かすための燃料づくりに関わる存在です。どちらも健康や代謝に関係しますが、糖尿病や血糖コントロールの文脈では、5-ALAはミトコンドリアのエネルギー産生そのものに関わるため、より直接的に「糖代謝を支える成分」として説明しやすい特徴があります。

5-ALAは、ミトコンドリアを支える“体の基本エネルギー成分”
5-ALAは、私たちの体の中にも存在する成分で、細胞の中にある「ミトコンドリア」の働きに深く関わっています。ミトコンドリアは、食事から得た栄養をエネルギーに変える“細胞の発電所”のような存在です。5-ALAはその発電の仕組みに関わるため、糖代謝、疲労感、運動機能、体温、筋肉、肌、毛髪など、さまざまな体の働きと関係すると考えられています。関連する論文や学会発表をみると、5-ALAによるミトコンドリア機能の向上、酸素消費量の増加、体温上昇、運動機能や疲労、サルコペニア、皮膚・肌、発毛、抗炎症など幅広い分野での研究が紹介されています。
糖尿病との関係では、5-ALAと鉄成分を組み合わせた臨床研究で、空腹時血糖、糖化アルブミン、糖負荷試験の値、HbA1cなどの改善が報告されています。つまり、5-ALAは単に「元気を出す成分」というより、ミトコンドリアを通じて糖の使い方やエネルギー代謝を支える可能性がある成分です。糖尿病は血糖値だけの問題ではなく、体全体の代謝の乱れとも関係しているため、5-ALAは糖尿病の補助的なアプローチとしても注目されています。
さらに5-ALAは、糖尿病だけでなく、慢性疲労、運動機能、サルコペニア、皮膚、発毛、感染症、中枢神経系、希少疾患、がん診断など、さまざまな分野で研究されています。これは、5-ALAが特定の一つの症状だけに働くというより、細胞のエネルギー産生やミトコンドリア機能という、体の土台に関わる成分だからです。ただし、すべての病気に対して効果が確立しているわけではありません。
現時点では、様々な会社や大学などの機関が臨床研究は進めていますが、5-ALAは「体の基本的なエネルギー代謝を支えることで、さまざまな医療・健康分野に応用できる可能性がある成分」とお伝えしております。
5-ALA及び糖尿病完治に関するFAQ
現時点で、「5-ALAを飲めば1型糖尿病や2型糖尿病が完治する」と断定することはできません。5-ALAは、糖代謝やミトコンドリア機能に関わる成分として研究されており、糖尿病治療を補助する可能性が検討されています。実際に、5-ALAと鉄成分であるSFCを組み合わせた臨床研究では、2型糖尿病患者において安全性や血糖関連指標の改善傾向が報告されています。
一方で、私たちの研究では、糖尿病が治りにくい背景として、骨髄の中に残る異常な細胞、いわゆる「糖尿病幹細胞」に注目しています。マウス研究では、インスリンとHDAC阻害剤を一時的に組み合わせることで、治療終了後も正常血糖が維持される結果が報告されています。
5-ALAは、この根本治療研究につながる候補の一つとして注目されていますが、糖尿病の完治を目的とした治療法としては、今後さらに治験で検証する必要があります。
なお、現在日本国内で一般に販売されている5-ALAサプリメントは、医薬品ではなく健康食品として扱われます。米国で承認されている5-ALA塩酸塩製剤は、糖尿病治療薬ではなく、悪性神経膠腫の手術中に腫瘍を可視化するための光線力学診断用の医薬品です。
一部の研究では、5-ALAと鉄成分であるSFCを組み合わせて摂取することで、空腹時血糖、糖化アルブミン、糖負荷試験2時間値、HbA1cなどの改善傾向が報告されています。アップロード資料でも、2型糖尿病やミトコンドリア糖尿病に関する研究が紹介されており、5-ALAが糖代謝を支える可能性が示されています。
ただし、血糖値への影響には個人差があります。糖尿病の状態、膵臓の働き、インスリン抵抗性、食事、運動、服薬内容によって結果は変わります。そのため、5-ALAは糖尿病薬やインスリンの代わりとして自己判断で使うものではなく、あくまで糖代謝をサポートする可能性がある成分として理解することが大切です。
特に、すでに糖尿病治療薬を使用している方は注意が必要です。血糖値が変動する可能性があるため、5-ALAを摂取する場合でも、血糖測定や医師の管理のもとで慎重に判断する必要があります。
5-ALAは、私たちの体内にも存在する成分で、ミトコンドリアでエネルギーを作る過程に関わっています。臨床研究では、2型糖尿病患者に対して5-ALAとSFCを1日最大200mgまで使用した試験で、大きな安全性の問題は少ない可能性が示されています。ただし、「体内にある成分だから副作用がない」とは言い切れません。摂取量、体質、持病、併用薬によって注意が必要です。
特に糖尿病治療中の方は、低血糖に注意する必要があります。もし研究で期待されているように膵臓の働きやインスリン分泌が改善した場合、インスリン注射や血糖降下薬を併用している方では、血糖値が下がりすぎる可能性があります。アップロード資料でも、膵臓機能の回復に伴い、インスリン管理と血糖モニタリングが課題になる可能性が示されています。
そのため、糖尿病の方が5-ALAを摂取する場合は、自己判断で量を増やしたり、薬を減らしたりせず、必ず医師に相談することが大切です。
5-ALAは、使われる目的や製品の種類によって位置づけが異なります。医療の分野では、5-ALA塩酸塩ががんの光線力学診断に使われる医薬品として承認されている例があります。米国FDAで承認されているGleolanも、悪性神経膠腫の手術中に腫瘍組織を見えやすくするための光学イメージング剤です。
一方、日本国内で一般に販売されている5-ALAサプリメントは、医薬品ではなく健康食品として扱われます。つまり、糖尿病を治療する薬として承認されているものではありません。健康食品としての5-ALAは、日本酒、納豆、発酵食品などにも含まれる成分として知られており、体内にも存在する成分です。
そのため、「5-ALAは糖尿病を治す薬です」とは現段階で断定できませんが、「糖代謝やミトコンドリア機能に関わる成分として研究されている」との説明できます。これは、健康食品について疾病の治療・予防効果を標ぼうする表現は、医薬品的効能効果とみなされる可能性があるためです。
5-ALAの摂取量は、製品の種類、1錠あたりの含有量、摂取目的、体調、持病、併用薬によって異なります。一般に市販されている5-ALAサプリメントは健康食品であり、糖尿病治療薬のように決められた「処方量」があるわけではありません。
臨床研究では、5-ALAとSFCを組み合わせて1日最大200mgまで使用した報告がありますが、これは研究条件のもとで管理された試験です。市販品で1錠50mgの製品を1日2錠程度摂取するケースはありますが、それがすべての人に適切という意味ではありません。
特に糖尿病治療中の方、インスリンや血糖降下薬を使用している方、腎臓・肝臓に不安のある方、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で摂取量を決めず、医師や専門家に相談してください。
いいえ。5-ALAに関心がある場合でも、現在使用している糖尿病薬やインスリンを自己判断で中止してはいけません。血糖コントロールは、腎臓、目、神経、心血管などの合併症を防ぐために非常に重要です。急に薬やインスリンをやめると、血糖値が大きく上がり、重い合併症につながる可能性があります。
私たちが目指しているのは、血糖値を下げるだけでなく、糖尿病を続かせる細胞レベルの原因に向き合う治療です。マウス研究では、血糖をインスリンでコントロールしながらHDAC阻害剤を使うことで、正常血糖が維持される結果が示されています。
しかし、人でどのように糖尿病の根本改善を目指すかについては、現在も治験・臨床研究で検証すべき段階です。そのため、現段階では「どのように飲めば糖尿病が完治するか」という具体的な治療方法はお伝えできません。治療内容の変更は、必ず主治医または専門医の判断のもとで行ってください。
5-ALAについては、細胞の代謝状態やミトコンドリア機能、エピゲノム環境に関わる可能性が研究されています。現在の研究の段階では、5-ALAがHDAC阻害剤と同様の方向でエピゲノム異常を整える可能性があること、ただし糖尿病の「完治」を目的とした治験は今後改めて必要であることが判明してきています。
ただし、現時点で5-ALAを「確立されたHDAC阻害剤」と断定するのは適切ではありません。糖尿病マウスで完全寛解を示した研究では、HDAC阻害剤としてジビノスタットが使われています。5-ALAについては、HDAC阻害剤そのものというより、HDAC阻害剤に近い方向で細胞の異常な状態を整える可能性がある候補として説明をしています。
したがって、一般の方向けには「5-ALAは、糖尿病幹細胞やHDAC阻害剤による根本治療研究と関連して、より安全性に配慮した新しい治療候補として研究されています」と表現している状態です。
HDAC阻害剤とは、細胞の中にある“遺伝子のスイッチ”を調整する薬の一種です。私たちの細胞にはDNAがありますが、すべての遺伝子が常に働いているわけではありません。必要な遺伝子だけが働き、不要な遺伝子は休んでいます。この「どの遺伝子を働かせるか」を調整する仕組みの一つに、HDACという酵素があります。
HDAC阻害剤は、このHDACの働きを抑えることで、細胞の異常な状態を変える可能性があります。簡単に言えば、病気の状態を記憶してしまった細胞の“悪い記憶”をリセットするような働きが期待されています。がん、炎症、神経疾患、糖尿病など、さまざまな病気で研究されています。
糖尿病幹細胞研究では、HDAC阻害剤によって、糖尿病を続かせる異常な骨髄由来細胞の状態を整えることができる可能性が示されています。マウス研究では、インスリンとHDAC阻害剤ジビノスタットを一時的に使用することで、治療終了後も正常血糖が維持されたと報告されています。
糖尿病幹細胞とは、血糖値が一時的に正常になっても体内に残り、糖尿病の状態を続けてしまう可能性がある異常な細胞です。私たちの研究では、骨髄由来の細胞が糖尿病や合併症の治りにくさに関わる可能性に注目しています。造血幹細胞分画の中に、糖尿病および合併症を引き起こし、治りにくい性質を作り出す異常細胞を見いだしたと考えられます。
糖尿病はこれまで、主に「血糖値が高い病気」として考えられてきました。しかし、血糖値を下げても糖尿病が完全に治らない場合があるのは、体の中に糖尿病を続かせる細胞レベルの原因が残っているからではないか、というのが糖尿病幹細胞研究の考え方です。
分かりやすく言えば、糖尿病幹細胞は、糖尿病を体の中で長引かせる“見えない原因”の一つです。この細胞の働きを抑えたり、取り除いたりすることができれば、糖尿病そのものや合併症の根本改善につながる可能性があります。
可能性はありますが、現段階では合併症も完治できると断定できるものではありません。糖尿病の合併症には、血管、神経、腎臓、目、心臓などの障害が関係します。糖尿病は血糖値だけの問題ではなく、全身の臓器に影響する病気です。現在の我々の研究では、糖尿病における骨髄由来細胞の異常と臓器障害について、20年以上にわたる研究報告が臓器ごとに整理しています。
研究の詳細については、「糖尿病およびその合併症における骨髄由来細胞に関するこれまでの研究報告」https://biozipcode.net/lab/achievementの研究室の論文一覧をご覧くさい。
5-ALAは、ミトコンドリア機能やエネルギー代謝を支える成分として研究されています。そのため、糖尿病の合併症に関わる血管障害、神経障害、炎症、組織修復などに対しても、将来的な応用可能性が研究対象になり得ます。5-ALAは糖尿病だけでなく、疲労、運動機能、サルコペニア、皮膚、抗炎症、中枢神経系など幅広い分野で研究されていることが紹介されることが多いです。
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