京都大学 生命情報開拓講座とは

ABOUT THE DEPARTMENT

生命情報開拓講座とは

生命情報開拓講座は、京都大学大学院医学研究科・医学部に設置された産学共同講座です。

2026年4月1日に設置され、細胞や組織を選択的に認識する技術を基盤として、従来の治療では十分な効果が得られない難治性疾患に対する新しい治療戦略の研究を進めています。

講座では、糖尿病、がん、自己免疫疾患などの難治性慢性疾患や、多臓器不全、既存の手術療法・薬物療法に治療抵抗性を示す病態を対象に、既存薬の再開発、新薬開発、組織再生を目指す医療材料の研究などに取り組みます。

DEPARTMENT OF BIOCOMMUNICATION DEVELOPMENT

大学の研究力と企業の社会実装力をつなぎ、
新しい治療を生み出す。

株式会社バイオジップコードは、京都大学大学院医学研究科・医学部に設置された産学共同講座「生命情報開拓講座」と共同研究を進めています。

本共同研究の研究題目は、「細胞標的化治療の開発」です。

糖尿病やがんをはじめとする難治性疾患に対して、特定の細胞や組織を選択的に認識する技術を応用し、新しい診断法・治療法へつなげることを目指しています。研究対象には、糖尿病、がんなどの難治性疾患に加え、in silicoでもバイオインフォマティクスやフィジカルAIによる研究開発支援も含まれています。

講座概要

項目 内容
講座名 京都大学大学院医学研究科・医学部 産学共同講座「生命情報開拓講座」
英語名 Department of Biocommunication Development
設置 2026年4月1日
設置機関 京都大学大学院医学研究科・医学部
研究題目 細胞標的化治療の開発
共同研究先 株式会社バイオジップコード
主な研究領域 細胞標的化、糖尿病、がん、難治性疾患、再生医療、in silico研究
所在地 京都大学 メディカルイノベーションセンター(MIC)5F
研究室Webサイト biozipcode.net

RESEARCH AREAS

主な研究領域

01 DIABETES STEM CELLS

糖尿病・糖尿病幹細胞

糖尿病・糖尿病幹細胞

糖尿病やその合併症の難治性に関与すると考えられる異常な造血幹細胞・骨髄由来細胞について、その病態メカニズムを研究します。

マウスを用いたこれまでの研究では、異常な造血幹細胞とβ細胞再生、糖尿病合併症との関係が示されており、その知見をヒトの病態研究へ発展させることが重要なテーマです。

02 BIOZIPCODE™ & CELL TARGETING

Biozipcode™・細胞標的化

Biozipcode™・細胞標的化

in vivo biopanning、次世代シーケンシング、バイオインフォマティクス等を用いて、特定の細胞・組織を認識するペプチド配列を探索します。

取得した候補配列について、標的選択性や生物学的な意味を検証し、診断・治療への応用を目指します。

03 CANCER RESEARCH

がん研究

がん研究

がん細胞と正常細胞の違いを利用し、がん細胞へ選択的に結合するペプチド候補の探索・解析を進めます。

将来的には、抗がん剤、遺伝子、核酸、診断用分子などを目的の細胞へ届ける新しい細胞標的化治療への応用を目指します。

04 TISSUE REGENERATION

組織再生・医療材料

組織再生・医療材料

細胞を認識するペプチドとバイオマテリアルを組み合わせることで、必要な細胞を誘導し、組織修復や再生を支援する新しい医療材料の研究を進めます。

講座の研究方針には、新薬開発だけでなく、組織再生を目指す医療材料の開発も含まれています。

05 BIOINFORMATICS

in silico・バイオインフォマティクス

in silico・バイオインフォマティクス

Biozipcode™研究では、NGSによって得られる大量の配列情報や、生体内の臓器・細胞ごとの結合情報を解析する必要があります。

そのため、

  • バイオインフォマティクス
  • 大規模配列解析
  • 統計解析
  • AI
  • 高性能計算

などを組み合わせたin silico研究も重要な研究基盤となっています。

06 PHYSICAL AI

フィジカルAI

フィジカルAI

生命科学・医療研究では、AIによるデータ解析だけでなく、AIが実験装置、ロボット、センサー、画像機器などと連携し、実際の物理環境を認識・判断・制御する「フィジカルAI」の活用が重要になっています。

生命情報開拓講座では、Biozipcode™や細胞標的化研究から得られる大量の生体情報と、ロボティクス・自動化技術を組み合わせることで、研究開発の高度化と効率化につながる新しい研究基盤を目指します。

生命情報を解析するAIから、実際の細胞・装置・医療現場へ働きかけるAIへ。バイオインフォマティクスによる「情報の理解」と、フィジカルAIによる「現実世界への作用」を組み合わせることで、基礎研究から診断・治療技術の社会実装までを支える次世代の研究環境構築を目指します

研究の蓄積を、京都大学でさらに発展。

FROM SHIGA TO KYOTO

研究の蓄積を、京都大学でさらに発展。

現在の共同研究の源流は、2015年頃に株式会社Studio Makyuが滋賀医科大学との共同研究の一環として研究拠点を設置したことに始まります。

当初から、in vivo・in vitroの実験研究だけでなく、バイオインフォマティクス、独自ソフトウェア開発、GPGPUを用いた大規模計算など、in silico研究支援にも取り組んできました。

2022年には、それらの研究活動を引き継ぎ、さらに発展させる形で株式会社バイオジップコードが設立されました。

そして2026年4月、これまで培われてきた研究をさらに発展させるため、京都大学大学院医学研究科・医学部に産学共同講座「生命情報開拓講座」が設置され、「細胞標的化治療の開発」をテーマとする共同研究がスタートしました。

HUMAN TRANSLATION

ヒトでの検証を、次の研究課題へ。

動物モデルで得られた研究成果を実際の医療へつなげるためには、ヒトでの検証が欠かせません。

今後重要となる研究には、

  • 患者・健常者のヒト検体
  • 疾患サブタイプの比較
  • フローサイトメトリー・FACS
  • バイオマーカー評価
  • オルガノイド
  • ヒト化モデル
  • 経時的な臨床データ
  • バイオインフォマティクス

などがあります。

ヒト検体でのバイオマーカー検証、single-cell解析、epigenomics、オルガノイド、ヒト化動物、縦断的データ解析などが、今後必要な研究領域です。

SOCIAL IMPLEMENTATION

研究成果を、新しい診断・治療へ。

研究成果が社会で利用されるためには、研究室での実験だけでなく、

  • 非臨床評価
  • バイオマーカーの標準化
  • 医薬品・診断薬の製品設計
  • CMC・製造
  • 安全性評価
  • 臨床研究・治験
  • 規制当局との協議
  • 知的財産
  • 製薬企業との共同開発

などが必要になります。

株式会社バイオジップコードは、京都大学との共同研究で得られる知見を、国内外の製薬企業・研究機関との連携につなげ、難治性疾患に対する新たな診断・治療戦略の社会実装を目指します

科学から、次の医療へ。

科学から、次の医療へ。

科学から、次の医療へ。

私たちは、研究成果を社会へ届けるため、国内外の製薬企業、研究機関、医療機関、事業会社、投資家、支援者の皆様との連携を進めています。

産学連携

産学連携

大学・研究機関との共同研究を通じ、基礎研究で得られた成果を新しい診断・治療技術として社会へ届けることを目指します。

生命情報開拓講座

京都大学大学院医学研究科・医学部との産学共同研究を通じ、細胞標的化技術を基盤とした難治性疾患の研究を進めています。

国内外の共同研究

国内外の大学、研究機関、医療機関と連携し、それぞれの専門性を生かした基礎研究・応用研究を推進しています。