共同開発

CO-DEVELOPMENT

共同開発

パートナーの技術と、
次の医療を形にする。

優れた薬剤候補がある。特定の細胞を測る技術がある。組織の修復を支える材料がある。

その技術に、「どの細胞を見分けるか」「どの細胞へ届けるか」という機能を加えることで、新しい製品の可能性が生まれるかもしれません。

株式会社バイオジップコードは、糖尿病幹細胞研究とBiozipcode™細胞標的化技術を基盤に、製薬企業、診断薬・医療機器企業、材料メーカー、大学・研究機関との共同開発を目指しています。

共同でつくりたいのは、研究室で一度だけ機能する試作品ではありません。使う人が明確で、性能を検証でき、一定の品質で製造・提供できる製品やサービスです。

パートナーが培ってきた技術と当社の研究基盤を組み合わせ、研究成果を、医薬品、検査試薬、細胞標的化ツール、再生材料、研究支援サービスへと具体化していきます。

何をつくり、誰に届けるか

OUR APPROACH

「何を研究するか」から、
「何をつくり、誰に届けるか」へ。

共同研究では、新しい仮説や技術の可能性を検証します。共同開発では、その成果をもとに、使用目的、必要な性能、製品の形、品質、供給方法までを具体化します。

例えば、病態に関連する細胞が見つかったとき、次に考えるのは、その細胞を他施設でも同じように測定できる試薬や解析手順です。標的細胞へ結合するペプチドが得られたときには、薬剤を結合した後も認識能力が保たれるか、実際に目的の場所へ届くかを確認します。

私たちは、こうした課題を開発の後半に持ち越さず、製品の使われ方から逆算して、最初の評価試験を設計することを重視します。

一つの共同開発で、すべての応用を同時に実現しようとはしません。対象疾患、標的細胞、使用場面を絞り、その製品について必要な性能と次の判断基準を、パートナーと共有します。

PRODUCTS & SERVICES

共同開発で具体化したい、製品とサービス。

以下は、当社の研究基盤とパートナーの技術を組み合わせて発展を目指す共同開発構想です。既存の研究成果を出発点とし、製品ごとの実現可能性、性能、必要な開発工程を確認したうえで、取り組む対象を定めます。

01|BIOMARKER ASSAYS & ANALYSIS

糖尿病幹細胞候補を測る、
研究用試薬と解析サービス。

糖尿病に関連する細胞の状態を研究するためには、施設や測定者が変わっても、比較できるデータを得られることが重要です。

2026年には、2型糖尿病における末梢血CD34陽性細胞の一部の集団を、候補となる細胞バイオマーカーとして検討した研究が『Practical Laboratory Medicine』に掲載されています。この研究は、病態に関連する細胞情報を末梢血から評価する技術を考えるうえでの出発点となります。

この知見をもとに共同開発したいのが、研究用の細胞測定試薬と、測定データを一定の基準で評価する解析サービスです。

試薬だけを提供するのではなく、検体の取り扱い、測定条件、対照試料、細胞集団の識別方法、品質確認、結果の報告形式までを組み合わせます。大学や医療機関では病態研究の比較に、製薬企業では治療前後の細胞変化を探索的に評価する研究に利用することを想定しています。

また、各施設で取得したフローサイトメトリーのデータを共通の解析基準で評価し、研究用レポートとして返す仕組みも検討対象です。中央解析による施設間差の低減と、研究データの継続的な蓄積を目指します。

まずは既報の候補細胞集団を安定して測定できるかを確認し、Biozipcode™を用いた標識・捕捉の追加については、別途その性能を検証します。将来の診断用途や治療選択への応用は、研究用測定系とは区別して開発します。

共同で目指す成果は、他施設へ移管できる測定系と、比較可能なデータを返せる解析サービスです。

02|RESEARCH TOOLS & TARGETING SERVICES

特定の細胞を見分ける、
Biozipcode™研究用プローブ。

疾患研究や創薬では、目的の細胞を見分け、実際にどこへ結合するかを調べる手段が必要になります。

Biozipcode™の基盤となる研究では、ホーミングペプチドを合成し、特定の細胞への結合や取り込みを評価する取り組みが行われてきました。例えば、アストロサイトやミクログリアを対象とした研究では、候補ペプチドによる細胞認識と、ミクログリアへのsiRNA送達がマウスモデルで検討されています。

この研究基盤から、標的細胞を可視化する研究用プローブ、細胞捕捉に用いる試薬、候補ペプチドの標的性を評価するサービスへの展開を検討します。

大学が持つ疾患モデルや患者由来細胞に対し、当社のペプチド探索・配列解析を組み合わせる。得られた候補を蛍光標識などの形へ加工し、パートナーの施設でも評価できる研究用ツールへ整える。そのような共同開発を想定しています。

成果物は、配列情報だけではありません。合成ペプチド、比較用の対照、評価手順、標的・非標的細胞でのデータを組み合わせ、次の実験へ使える形でまとめます。

ここでは、ある条件で結合した結果を、他の細胞や投与経路にもそのまま当てはめません。利用する実験系と用途を明確にし、その範囲で性能を確認した研究用ツールとして育てていきます。

03|DIABETES THERAPEUTIC DEVELOPMENT

糖尿病の病態修飾を目指す、治療候補と評価技術。

当社の糖尿病治療研究では、血糖の安定化と、病態に関わる異常な細胞状態への介入を組み合わせるアプローチを検討しています。

2023年の『Communications Biology』では、STZ誘導糖尿病マウスにインスリンとHDAC阻害剤givinostatを用いた研究において、両治療の終了後にも正常血糖が維持されたことが報告されました。これは、治療中の血糖低下だけでなく、治療後の状態を評価した前臨床研究です。

共同開発で目指すのは、この研究結果をそのままヒトへ適用することではなく、対象患者、治療成分、製剤、投与方法、治療期間、評価指標を定めた開発候補へ具体化することです。

製薬企業の薬理・製剤・安全性評価の技術と、大学・医療機関の病態研究や臨床的知見を組み合わせ、どの患者群に、どのような治療を検討するのかを明確にします。バイオマーカーは、治療反応との関連を検証する手段として並行して開発します。

5-ALAについても研究候補として検討しますが、givinostatを用いた既報の研究とは区別し、作用機序、必要な曝露、安全性、製品としての位置づけを個別に評価します。

最初の共同開発成果は、治療の成功を宣言することではなく、次の非臨床・臨床開発へ進む根拠を備えた候補製品と、その評価方法です。

04|TARGETED THERAPEUTICS & DDS

パートナーの薬剤に、「届け先」を設計する。

十分な薬理活性があっても、目的の細胞へ届かない。必要な量を届けようとすると、正常組織への曝露が課題になる。

こうした開発上の課題に対し、Biozipcode™を、パートナーが保有する治療用分子や送達技術と組み合わせる共同開発を検討します。

対象となる製品は、標的ペプチドと薬剤を結合した複合体や、Biozipcode™を組み込んだ核酸送達用キャリア、細胞標的DDS製剤です。糖尿病幹細胞候補やがん関連細胞など、対象とする細胞を明確にしたうえで設計します。

パートナーには薬剤候補や製剤技術を、当社は標的ペプチドの探索・評価に関する研究基盤を持ち寄ります。ただし、ペプチドを付加すれば性能が高まることを前提にはしません。

共同評価では、同じ薬剤を用いた非標的化製剤などと比較し、標的細胞への到達、必要に応じた細胞内移行、薬理作用、正常組織への影響を確認します。結合が増えたことと、治療上の利点が得られたことを分けて評価する方針です。

Biozipcode™を治療用分子やキャリアへ組み合わせる構想は、当社の診断・治療開発の一つの柱です。候補ごとに標的性と薬剤との適合性を確かめ、開発を進める対象を選びます。

目指すのは、既存製剤と比較できる試作品と、共同開発・導出判断に使える薬効・分布・安全性データです。

05|CELL CAPTURE & MEASUREMENT SYSTEMS

細胞バイオマーカーを、使いやすい測定システムへ。

研究用の細胞解析を、将来的により扱いやすい測定技術へ発展させる構想もあります。

具体的には、標的細胞を捕捉するチップやカートリッジと、捕捉した細胞を読み取る測定装置・解析ソフトウェアを組み合わせるシステムです。Biozipcode™を細胞認識の要素として利用し、機器・試薬・解析を一体として設計することを検討します。

この方向性は、当社資料にある細胞捕捉チップと小型測定装置の構想に基づきます。研究用測定系の確立と、バイオマーカーとしての妥当性を確認した先の開発テーマです。

医療機器企業やマイクロ流体技術を持つ企業とは、捕捉効率だけでなく、必要な検体量、非標的細胞の混入、検出限界、操作性、消耗品の品質までを共同で検討します。生きた細胞を捕捉する用途と、固定・処理した細胞を測定する用途も、分けて設計します。

最初から「一滴の血液で診断する装置」を完成形として約束するのではなく、まず、研究室の基準測定法と比較できる試作系を構築します。その結果をもとに、研究用途での提供か、診断用途を目指す開発かを判断します。

測定原理を装置へ移すだけでなく、使う現場で必要な精度と運用を成立させることが、共同開発の中心です。

06|CELL-SELECTIVE BIOMATERIALS

材料に、「どの細胞と結びつくか」という機能を。

組織再生への応用では、Biozipcode™を薬剤の運搬ではなく、細胞と材料をつなぐ認識機能として利用することを目指します。

共同開発の対象として考えているのは、細胞認識ペプチドを組み込んだ足場材料や、生分解性材料を用いた組織修復用の試作品です。当社の研究資料には、材料に付加したペプチドへ細胞が接着し、増殖と材料の分解を通じて組織形成を支える構想が示されています。

材料メーカーが持つ成形・加工技術と、形成外科・再生医学の研究者が持つ組織修復の知見に、Biozipcode™による細胞認識を組み合わせます。

例えば創傷治癒への応用では、再生に関わるどの細胞の接着を促したいのかを先に定め、その細胞を認識するペプチドを材料表面へ配置する設計を検討します。材料に固定した後も認識機能が保たれるか、接着した細胞が生存し、本来の機能を維持できるかを確認します。

ここでは、細胞への結合だけで遠方からの細胞誘導や組織再生が成立すると考えず、接着、集積、組織形成をそれぞれ実験で確かめることを重視します。滅菌や保存後の性能、材料の強度・分解特性についても、製品設計の段階から評価します。

まずは研究用の機能化材料として比較評価を行い、対象組織での有効性と安全性が確認された候補を、医療用途の開発へ進めます。

FROM PROTOTYPE TO DEVELOPMENT DECISION

試作を重ねるだけでなく、次に進む条件を決める。

共同開発では、試作品ができたことを、そのまま成功とは考えません。あらかじめ定めた性能と再現性を確認し、次の段階へ進むか、設計を見直すかを判断します。

BUILD COMPARABLE PROTOTYPES

技術を組み合わせ、比較できる試作品をつくる。

初期段階では、パートナーの試薬、薬剤、材料に当社の細胞認識技術を組み合わせ、評価に必要な試作品と対照を準備します。まず確認するのは、狙った機能が再現されるか、既存技術に対する利点を検証できるかという点です。

VALIDATE REPRODUCIBILITY

異なる試料・施設・製造ロットでも確かめる。

初期の結果が良好であれば、独立した試料や別の担当者・施設で再現性を確認します。試薬なら測定ばらつき、DDSなら標的化していない製剤との差、材料なら修飾していない材料との差を評価します。

都合のよい結果だけでなく、機能しない条件や限界も記録し、適用範囲を明確にします。

PREPARE FOR DEVELOPMENT TRANSFER

次の担当者へ引き継げる開発資料にまとめる。

次段階へ進む際には、試作品に加え、技術仕様、評価手順、原データ、解析方法、製造上の課題、今後の試験計画を整理します。

共同開発の成果を、担当者の経験だけに依存させず、製造、品質、薬事、臨床の担当者が引き継げる形にすることを目指します。こうした製品定義、測定系、製造・非臨床計画を整える方針は、当社の開発構想にも位置づけています。

DEVELOPMENT READINESS

研究成果と、製品としての準備状況を分けて示す。

当社の研究基盤には、論文として公表された動物研究やヒトの候補バイオマーカー研究があります。一方で、その研究成果と、個別製品の完成度は同じではありません。

例えば、ある投与方法で得られた薬効データを、新しいペプチド複合体や製剤の安全性・有効性として、そのまま扱うことはしません。共同開発する最終的な構成について、改めて必要な評価を計画します。

当社の開発資料でも、製品定義、製造・品質管理、規制対応非臨床試験、管理された臨床試験は、今後整えるべき項目として整理しています。

また、研究用試薬・解析サービスと、診断や治療選択に使う製品は区別します。研究用として開発した測定系を、表示だけ変えて診療へ持ち込むのではなく、意図する用途に応じた性能評価と規制上の取り扱いを確認します。

共同開発の段階ごとに、取得済みのデータ、未取得のデータ、次の試験、その結果による判断を共有します。

ROLES & RESPONSIBILITIES

研究、製造、臨床。
それぞれの専門性が生きる開発体制へ。

当社は、糖尿病幹細胞に関する研究知見、Biozipcode™の探索・解析、候補評価、関連知的財産の整理、研究ネットワークを共同開発へつなぎます。

パートナーには、それぞれの強みを持ち寄っていただきたいと考えています。製薬企業であれば薬剤・製剤・薬理評価、診断企業であれば測定系と試薬製造、医療機器企業であれば装置と品質設計、材料メーカーであれば加工・滅菌・量産技術などです。

大学・医療機関には、疾患モデルやヒト検体を用いた科学的検証と、実際の研究・医療の現場で必要とされる性能についての知見を期待しています。

京都大学大学院医学研究科・医学部「生命情報開拓講座」との共同研究も、この研究基盤の一つです。同講座は京都大学の研究組織であり、当社とは別の組織として、短鎖ペプチドによる細胞標的化やヒトに近い実験モデルの研究を進めています。個別プロジェクトへの参画は、大学側の体制と合意に基づいて調整します。

誰が試作し、誰が評価し、誰が製造・開発を引き継ぐのか。
研究開始時から、この役割を具体的にすることを重視します。

PRODUCT-SPECIFIC INTELLECTUAL PROPERTY

共同でつくる製品を、どの技術で守るのか。

共同開発では、既存特許の利用条件だけでなく、新しく生まれる製品をどのように保護するかも検討します。

標的ペプチドの新規配列、治療用分子との複合体、材料への固定方法、測定用カートリッジ、試薬構成、解析方法など、開発成果に応じて知財化の対象を整理します。特許に適した技術と、品質管理や製造上のノウハウとして管理する情報も区別します。

既知成分を使う場合は、その成分自体の新規物質特許を前提とせず、共同開発によって生まれる物質・組成・用途・製剤などについて、保護可能性を個別に評価します。PCT国際出願があることだけで、各国の独占権が成立しているとは扱いません。

既存の知的財産、共同開発から生まれる発明、データの利用範囲、製造権、販売地域、第三者へのライセンスについては、開発への貢献と事業上の役割を踏まえて協議します。

大学との連携では、特許出願に必要な確認期間を確保しながら、論文・学会発表も尊重する枠組みを目指します。

COMMERCIALIZATION

製品の形に合わせて、事業化の方法も設計する。

研究用試薬であれば、試薬メーカーによる製造・販売と当社による技術支援を組み合わせる形が考えられます。解析サービスであれば、検査・解析機関と共同で運用体制を整え、研究プロジェクト単位で提供する方法を検討します。

医薬品候補やDDSでは、共同で取得するデータと、製薬企業が引き継ぐ開発範囲を定め、成果に応じたライセンスや共同開発契約へつなげます。再生材料や測定装置では、製造・品質・供給を担うパートナーと、仕様や技術移管の条件を具体化します。

研究用ツールと医療用製品では、必要なデータも、利用者も、提供までの工程も異なります。すべてを同じ開発スケジュールに乗せず、それぞれの用途に適した事業化を検討する方針です。

費用負担、成果物、開発継続の条件、製造・販売の担当、収益の配分は、個別プロジェクトごとに協議します。

一つの製品課題から

START WITH ONE PRODUCT

最初は、一つの製品課題から。

共同開発の相談は、大型プロジェクトである必要はありません。

「患者由来の細胞を、複数施設で同じように測れる試薬にしたい。」

「自社の核酸キャリアに、特定の細胞を認識する機能を加えたい。」

「既存の再生材料へ、目的細胞の接着を促すペプチドを組み込みたい。」

こうした具体的な課題から、使用目的、必要な性能、比較対象、最初に取得するデータを整理します。

初回は非機密の情報で意見交換し、必要に応じてNDAを締結したうえで、詳細な技術評価と開発計画へ進みます。未公開の配列、出願前の発明、患者個人情報などは、初回のお問い合わせには含めないようお願いいたします。

使う人のいる製品

BUILD THE NEXT PRODUCT WITH US

研究の可能性を、使う人のいる製品へ。

細胞を見分ける試薬。病態の変化を比較する解析サービス。治療用分子の届け先を設計するDDS。必要な細胞との接着を促す再生材料。

株式会社バイオジップコードは、こうした製品・サービスを、異なる専門性を持つパートナーとともに具体化したいと考えています。

私たちが持つ研究基盤と、パートナーが培ってきた製品開発の力を組み合わせる。その接点から、研究成果を、再現可能で、提供可能な技術へ育てていきます。

パートナーの皆様へ

パートナーの皆様へ

糖尿病幹細胞研究とBiozipcode™細胞標的化技術を基盤に、難治性疾患の新たな診断・治療技術の開発を進めています。

製薬企業・研究機関の皆様へ

糖尿病幹細胞やBiozipcode™などの研究基盤を活用し、製薬企業・研究機関との研究開発や社会実装に向けた連携を進めています。

共同研究

糖尿病、がん、再生医学、バイオマーカー、DDSなどの分野で、大学・研究機関・医療機関・企業との共同研究を進めています。

技術ライセンス

糖尿病の治療・診断、異常幹細胞、HDAC関連技術、Biozipcode™などの研究成果について、技術ライセンスを検討しています。

共同開発

特定の細胞や組織を認識する短鎖ペプチド配列を探索し、診断や薬物送達へ応用する細胞標的化プラットフォームです。

投資・資本提携

研究開発と社会実装を中長期的に推進するため、事業シナジーを重視した戦略的な投資・資本提携を検討しています。

資料ダウンロード

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